障害者の自立とは

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今回の記事では、障害者の自立とは何か 、そして、自立に向けた取り組みについて取り上げます。

「自立」という言葉は、一般的には他者に頼らず、一人で生きていくことを指すと思いますが、障害者福祉における「自立」という言葉は、少し意味が違います。

障害者の「自立」とは

障害者の自立とは、単に「何でも自分一人でできるようになること」ではありません。現代の福祉では、「たとえ助けが必要でも、自分の人生を自分で決めること(自己決定)」を自立の本質としています。

例えば、障害者の方が、どれだけ自力ででお金を稼いでいたとしても、自分の生き方を自分で決められていなければ、本来障害者が尊重されるべき自立とは言えないと思います。

また一方で、障害者の方が、障害年金や、様々な助成や支援を受けていたとしても、自分の生き方を自分で決定して選んでいれば、それは障害者本位の自立だと言えます。

障害者の自立の4つの側面

障害者の自立は、以下の4つの側面で捉えられることが多いです。

  • 精神的自立: 自分の意思を持ち、自ら選択・決定して行動すること。
  • 身体的自立: 適切なサポート(介助や福祉用具)を受けながら、日常生活を送ること。
  • 社会的自立: 地域社会の一員として、人とのつながりや役割を持つこと。
  • 経済的自立: 就労による収入や障害年金などの公的支援を活用し、生活を営むこと。

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「自立」と「自律」の違い

「自立」と似たような言葉に、「自律」という言葉があります。これも厳密には、意味の違いがあります。

「自立」が、自分の生き方を自分で決められる(自己決定権)のに対して、「自律」とは、自分なりのルールに従って生きていくことを指すと言えます。

「自律」は、何も自分勝手に好きなように生きていくことを推奨するものではなく 、文字通り、自分を律する=自分なりに ルールを決めて生きていくことだと言えます。

どちらも障害者福祉において、とても大事な考え方です。これらは、対立するものではありませんし、むしろ両方合わせて考えていく必要があると思います。

自分の生き方を自分で選ぶ「自立」には、責任が伴います。そこで大事になってくるのが、自分を律する「自律」という考え方だと思います。

障害者の自立のポイント

障害者の自立において最も大事なことは、自分はどうしたいのかという精神です 。

そこで、様々な助けを受けることは、決して恥ずかしいことではありません。これらは 障害者自身の権利です。

厚生労働省の資料でも、自立とは個人の努力だけでなく、社会がバリアを取り除き、自己実現を支えることであるとされています。

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